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【菊池雅之 最新国防ファイル】自衛隊唯一の飛行点検隊 全42基地163施設を管轄 (1/2ページ)

 3月26日、航空自衛隊入間基地(埼玉県狭山市)において、飛行点検隊による機種更新記念式典が行われた。

 同部隊では、戦後初の国産旅客機として知られる「YS-11」を改造し、各種機器を搭載した「YS-11FC」を運用していた。その最後の1機が3月17日に引退し、歴史に幕を閉じた。

 3機のYS-11を運用していたが、今回引退した機体は、オリジナルエンジンである英国製のロールスロイス・ダートMk542を積んだ、日本最後の機体となった。独特な低音のブーンという音は、「ダートサウンド」とも呼ばれ、愛されてきた。ラストフライトの日は、日本中から多くのファンが集まった。

 代わりに新たに配備される飛行点検機が、「U-680A」だ。こちらは、米国のセスナ社が開発した中型ビジネスジェット機をベースに点検機としての機能を付与すべく改造している。

 飛行点検隊の任務は、航空保安無線施設などが正常かつ必要な機能を有しているかを、実際に飛行点検機を使用して、評価・判定することにある。飛行場だけでなく、電波または灯火により航空機の航行を援助するための施設すべてを確認して回る。

 海上自衛隊、陸上自衛隊でも各種航空機を運用し、航空基地、施設などを有しているが、飛行点検隊に類する部隊は編成していない。あくまで、空自のみだ。

 よって、飛行点検隊は、すべての自衛隊の施設42基地163施設を管轄する。北海道と本州、四国、九州の4島の施設に留まらず、遠いところでは、南鳥島(東京都小笠原村)や硫黄島(同)などでも点検を行う。年間の飛行点検回数は約300回にも及ぶ。

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