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【菊池雅之 最新国防ファイル】緊急患者搬送訓練 悪天候時の救世主「C-2輸送機」 (1/2ページ)

 島根県は15日、隠岐の島で発生した新型コロナウイルス感染者を想定した「緊急患者搬送訓練」を実施した。同県は現在、全国で唯一、新型コロナによる死者数がゼロであり、隠岐諸島では、感染者自体が確認されていない。しかし、万が一に備えての準備は必要だ。

 隠岐諸島で感染者が発生した場合、民間のフェリーや防災ヘリを使って、出雲市内にある県立中央病院などへ搬送することを想定している。だが、悪天候でそれらの手段が使えず、かつ緊急性が高い場合、航空自衛隊美保基地(鳥取県米子市など)に搬送を要請することにしている。

 美保基地には、C-2輸送機を配備した第3輸送航空隊が所在している。これまでも、病気や事故による重症・重傷者を、隠岐から本州に緊急搬送してきた。培ってきた実績と経験を応用して、コロナ感染症患者の移送訓練を今回初めて実施し、連携要領などを県側と確認した。

 訓練は、隠岐の島で重症患者が発生した想定で行われた。美保基地を飛び立ったC-2には、緊急医療器具を携えた、医師や看護師らが乗り込んでいた。約20分で隠岐の島町の隠岐空港に到着した。

 空港には、陰圧式患者搬送用器具アイソレーターに収容された患者(人形)が、救急車で運ばれていた。医師や看護師らは感染予防の防護衣やフェイスシールドを着用して、C-2後部ハッチからストレッチャーに載せた状態で機内へ運び込んだ。

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