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【歳川隆雄 永田町・霞が関インサイド】朴正煕の秘密暴露準備で殺害、KCIA元部長・金炯旭の取材記憶 抗争描いた秀逸の映画 (2/2ページ)

 まさに、朴暗殺直前79年10月7日、金載圭の指示で同地駐在KCIA要員によって殺害されたのである。映画でも、そのシーンが描かれている。

 では、なぜ筆者が取り上げるのか。もちろん、理由がある。

 筆者は金炯旭とは浅からぬ縁があり、77年7月から2年弱の間に7回、ニュージャージー州アルパインの自宅でインタビューしている。

 『週刊ポスト』(77年8月15日号)に「金炯旭元KCIA部長が衝撃発言! 金大中の次は私が殺られると思った」と題して掲載した。80年12月には、『権力と陰謀-元KCIA部長の手記』(合同出版)出版のプロデュースもした。

 まさに金炯旭は自身が語ったように、KCIAに「殺られた」のである。

 映画原作の邦訳『実録KCIA-「南山と呼ばれた男たち」』(講談社)が出版されたのは94年8月。

 そして、筆者が長編記事「『KCIA元部長暗殺指令』26年目の真実」を『月刊現代』に寄稿したのは16年前の2005年11月だった。

 長いジャーナリスト活動の中で、「南山」とはこのような因縁があるのだ。 (ジャーナリスト・歳川隆雄)

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