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【菊池雅之 最新国防ファイル】自衛隊のコロナ対策 迷彩柄マスク、体温測定…地道に予防し訓練 (2/2ページ)

 自衛官らは、日常生活のみならず、訓練においてもマスクは必須となった。陸海空自衛隊がSNSなどで、マスク姿で訓練に励んでいる写真をアップしている。白マスクでは目立ってしまうので、迷彩や黒など、徐々にマスクのバリエーションが増えている。各部隊が頭を悩ませている様子をうかがい知ることができる。

 大人数が参加する訓練や式典の前には、体温測定は欠かせない。北海道で行われた訓練では、約1000人の参加者全員に対し、非接触型体温計で計測する姿を目撃した。さらに、指揮所内では、透明なビニールを天井からつり下げ、飛沫(ひまつ)を防ぐ処置も施していた。密になる状況を避けられない以上、こうした地道な感染予防が重要になってくる。

 自衛隊内でクラスターが発生してしまうと、安全保障上、致命的な穴をつくってしまうことにもなりかねず、慎重に慎重を重ねていくしか、今のところ方法はない。

 コロナと戦いつつ、戦術技量の向上を目指すという、非常に困難な「2正面作戦」を自衛隊は強いられている。

 ■菊池雅之(きくち・まさゆき) フォトジャーナリスト。1975年、東京都生まれ。講談社フライデー編集部を経てフリーに。陸海空自衛隊だけでなく、米軍やNATO軍、アジア各国の軍事情勢を取材する。著書に『自衛隊の戦力-各国との比較』(メディアックス)、『陸自男子-リクメン』(コスミック出版)など。

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