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【菊池雅之 最新国防ファイル】弾道ミサイルを確実に迎撃するために 「PAC-3機動展開訓練」 (1/2ページ)

 航空自衛隊・岐阜基地(岐阜県各務原市)に所在する第4高射群第15高射隊が2日、陸上自衛隊・春日井駐屯地(愛知県春日井市)へと移動する地対空誘導弾「パトリオット(PAC-3)機動展開訓練」を実施した。

 PAC-3は、従来までのパトリオットミサイルのように敵航空機やミサイルだけでなく、弾道ミサイルにも対処できるのが特徴だ。

 北朝鮮は、これまで何度となく弾道ミサイル発射実験を繰り返してきた。毎度精度を上げ、ミサイル本体やシステム、移動式発射台など進化を遂げてきている。

 中国は、日本を射程に収める弾道ミサイルを複数持ち、米本土すら攻撃できる能力を有している。日本はミサイルの脅威にあふれている。

 弾道ミサイルとは、文字通り弾道を描くように3つの段階を経て、狙った場所へと落下するミサイルのことだ。

 まず、発射台から打ち上げられる「ブースト・フェイズ」で一気に大気圏を超え、宇宙へと向かい上昇する。そして、「ミッドコース・フェイズ」として宇宙空間を飛行する。最後は、大気圏を突き抜け、目標地点へと落下する「ターミナル・フェイズ」となる。

 現在、防衛省では、2段構えの対弾道ミサイル戦術をとる。

 海上自衛隊のイージス艦により「ミッドコース・フェイズ」で迎撃する。これを撃ちもらした場合、PAC-3により「ターミナル・フェイズ」で迎撃する。これに失敗すると、ミサイルは日本のどこかに落下し、甚大な被害を及ぼす。

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