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【菊池雅之 最新国防ファイル】紅白カラー特徴的な「YS-11FC」 施設へ接近・進入して数値のズレを測定、現役生活は残り数カ月 (2/2ページ)

 空自では人員輸送型および貨物輸送型のYS-11を採用し、主として輸送任務にあてた。そのうち、2機について、米リットン社製の飛行点検装置を搭載し、FCへと機種を変更した。そして最初からFCとして1機を購入。この3機により、約半世紀に渡り、安全運航を支える縁の下の力持ちとして活躍してきた。

 しかし、寄る年波に勝てず、2015年および19年に2機が引退した。残るは151号機1機のみとなった。

 YS-11FCを含む飛行点検機を運用しているのは、航空支援集団に内包されている飛行点検隊だ。1958年10月1日に新編された。入間基地(埼玉県入間市)に所在し、隊本部、飛行隊、整備隊で構成されている。

 YS-11FCは、1971年2月25日から配備された。93年7月1日より英デハビラント社製のDH・125をベースとしたU-125を配備。そして、先述したように、新たにU-680も加え、同部隊では、この3機種を運用している。

 なお、2017年5月28日、航空自衛隊美保基地航空祭(鳥取県)で、最後の輸送機型が引退した。FC以外に残るYS-11は、電子戦訓練機YS-11EAと、電子情報収集機YS-11EBの2機種だ。

 ただし、こちらは任務の性質上、秘匿されている存在であり、なかなか表に出てこない。

 あと残り数カ月とも言われているYS-11FCの現役生活。ギリギリまで飛行安全のため、日本の空を飛び続ける計画であるという。

 ■菊池雅之(きくち・まさゆき) フォトジャーナリスト。1975年、東京都生まれ。講談社フライデー編集部を経てフリーに。陸海空自衛隊だけでなく、米軍やNATO軍、アジア各国の軍事情勢を取材する。著書に『自衛隊の戦力-各国との比較』(メディアックス)、『陸自男子-リクメン』(コスミック出版)など。

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