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【室谷克実 新・悪韓論】文政権、女性外相クビの裏側 北の感染者0「信じがたい」に金与正氏激怒、垣間見える弱腰ぶり

 韓国大統領府は20日、康京和(カン・ギョンファ)外相を交代させ、鄭義溶(チョン・ウィヨン)前大統領府国家安保室長を充てる人事を発表した。文在寅(ムン・ジェイン)政権発足直後の17年6月から外相を務め、信任も厚いとみられていた康氏をクビにした裏には、政権の弱腰ぶりも垣間見える。

 韓国大統領府高官は外相交代の理由について「米国のバイデン新政権発足に合わせ、外交ラインに活力を吹き込みたいという趣旨だ」と説明した。ただ、韓国メディアは金与正(キム・ヨジョン)労働党中央委員会副部長の発言と関連付けて報じている。

 康氏は昨年12月、国際会議の場で北朝鮮が韓国のコロナ支援の申し出に反応しないことを紹介したうえで、北朝鮮で感染者が出ていないとしていることを「信じがたい」と発言した。

 これに対し、与正氏は、「冷え込んだ南北関係にさらに激しい冷気を吹き込もうとして必死の様子だ。われわれはこのことを末永く覚えておき、おそらく正確に計算しなければならないだろう」とする怒りの談話を発表した。その後、文政権で康氏の更迭が浮上したというのだ。

 鄭氏は18年の南北・米朝首脳会談開催に携わった。任期終了が22年5月に迫る文大統領は、18年の「成功」の再現を目指して鄭氏を起用したとの見方もある。

 韓国情勢に詳しいジャーナリストの室谷克実氏は「表向きはバイデン新政権に対応した人事刷新だが、もはや北朝鮮に人事権を与えた人事だったといえる。文氏は幅広い支持を捨て、岩盤支持層にのみアピールしている」との見解を示した。

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