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【菊池雅之 最新国防ファイル】引退後も空自の歴史を語り続ける「F-4ファントムII」 注目は“超音速雑用機”の異名もつ「301」号機 (1/2ページ)

 今年3月末までに航空自衛隊から完全に引退するF-4ファントムII。すでに、実戦部隊として任務に使用する機体は全機引退している。残っている機体は、岐阜基地(岐阜県各務原市)に所在する飛行開発実験団に所属する5機のみだ。

 その中で、機首に「301」と書かれたファントムに注目したい。

 空自創設時からの主力戦闘機であったF-86セイバーの後継機種として、米マクドネル・エアクラフト社(現ボーイング社)が開発・製造したファントムが選ばれた。

 まず、米国で日本向けに2機が製造された。初号機となったのが「301」号機だ。

 1971年1月14日に初飛行に成功。同年7月25日、米国人パイロットの手で太平洋を横断し、小牧基地(愛知県小牧市)へと運び込まれた。ここで三菱重工による試験などを行い、後の飛行開発実験団となる実験航空隊に引き渡され、10月より本格的な運用を開始する。

 72年8月1日、百里基地(茨城県小美玉市)にて、「臨時F-4EJ飛行隊」が新編されると、「301」号機は、パイロット教育に使われた。この臨時部隊は、その後第301飛行隊へと改編され、初のファントム部隊となった。そして、2020年12月までファントムを配備する最後のファントム部隊ともなった。

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