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【高須克弥 Yes!高須のこれはNo!だぜ】小松政夫さんを悼む 演技の世界でも重宝、蝶になった本物芸人 (1/2ページ)

 昨年末、小松政夫さん、浅香光代さん、林家こん平さんと、ベテラン芸能人の訃報が相次いだ。若い人たちにはなじみがないかもしれないが、昭和の時代から長く芸能界で活躍してきた人たちだから、ボクとしては何ともさみしい気持ちだよ。

 小松さんはボクも大ファンだった植木等さんの付き人から上がってきた人だ。サラリーマンをしていたこともあるんだよね。まだ新人でちょい役だったころから見ていたよ。「シャボン玉ホリデー」(日本テレビ系)とかね。「あんたはエライ!」「よーやる、よーやる、よーやるゼリー」といったギャグや、伊東四朗さんとの共演で生まれた「電線音頭」「しらけ鳥音頭」などで人気を集めた。

 一方で、喜劇俳優である小松さんは多くのドラマや舞台でも活躍した。付き人時代に植木さんの芸を見てきたこともあるかもしれないが、味のある演技を見せてくれたよ。お笑いだけじゃなく演技の世界でも活動できたことが、芸能生活を長く続けられた要因かもしれないね。

 植木さんもそうだった。ミュージシャンだったのがコメディアンとして大ブレークして、芸歴を重ねるうちに性格俳優に変貌していった。芸能界は新陳代謝が激しい世界だけど、長く生き残っていると芸に深みも出てくるんだろうね。いわば、幼虫からきれいな羽を持つ成虫へと変態する蝶のようなものだ。

 昭和の時代にコメディアンと呼ばれた人の多くは、同じ考えだったのかもしれない。お笑いをやりつつ、同時に自分も俳優であるという意識を持ち合わせていたんだ。

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