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【菊池雅之 最新国防ファイル】初参戦の女性戦車小隊長が初優勝! 「師団戦車射撃競技会」 (2/2ページ)

 黒川3尉は「私が乗る90式戦車は、3人が一体となり戦う。みんなに同じ認識をもってもらうのは難しいことではあるが、指揮する立場としてやりがいを感じている」と話す。

 なお、幹部以外にも、戦車操縦手となった女性自衛官も誕生し、北海道以外の戦車部隊でも活躍している。今後は1両すべてが女性乗員となる日も来るかもしれない。

 競技は、実際に敵と遭遇し、それを殲滅(せんめつ)するシナリオで進んでいく。戦車や装甲車を模した敵がポップアップすると、小隊長はすぐさま各車へと攻撃を指示していく。射撃までに時間がかかると減点となる。また大きく的を外し、あらぬ方向へと弾がそれるとゼロ点となる。

 競技会であるため、かなり厳密な採点が行われる。敵から対戦車ミサイルによる攻撃を受け、一時後退するシナリオもある。射撃の腕だけでなく、こうした統率の取れた動作も重要だ。

 こうして、約1週間にわたり、各部隊全力で戦った結果、第72戦車連隊が優勝した。初陣となった黒川3尉は見事、金星を挙げた。

 ■菊池雅之(きくち・まさゆき) フォトジャーナリスト。1975年、東京都生まれ。講談社フライデー編集部を経てフリーに。陸海空自衛隊だけでなく、米軍やNATO軍、アジア各国の軍事情勢を取材する。著書に『自衛隊の戦力-各国との比較』(メディアックス)、『陸自男子-リクメン』(コスミック出版)など。

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