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【菊池雅之 最新国防ファイル】水平線の向こう探知しリスク回避 「E-2Dアドバンスド・ホークアイ」 (1/2ページ)

 航空自衛隊では1983年より、早期警戒機として「E-2C」の配備を開始した。外観上の特徴は、機体上部に乗っている巨大なレーダーだ。このレーダーで、上空から敵航空機の捜索や監視を行うことを任務としている。その姿が獲物を狙うタカのように見えることから「ホークアイ」という愛称を与えられた。

 製造したのは米ノースロップ・グラマン社だ。米海軍の空母艦載用として開発された。艦艇のレーダーを補完し、対空捜索能力を向上させることが目的だった。地球は球体のため、艦艇や地上設置型のレーダーでは、捜索距離が長くなればなるほど、水平線上に死角が生まれる。敵が水平線スレスレを低空飛行してくると、探知できない隙間ができる。

 日本は痛い目を見た。76年9月6日に発生したソ連防空軍所属のベレンコ中尉による函館亡命事件だ。Mig-25が日本領空に接近したことを受け、空自はスクランブル発進したが、低空飛行する機体を発見することができなかった。

 結果、函館空港への着陸を許してしまう。ベレンコ中尉の目的が亡命であったのが幸いだった。万が一、攻撃の意思があったとしたら、北海道は無傷ではなかった。

 航空目標捜索のためのルックダウン能力を高めるために、空自は慌ててE-2Cの導入を決めた。三沢基地(青森県)に第601飛行隊を新編し、配備していった。

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