記事詳細

【大前研一 大前研一のニュース時評】米大統領選「コロナに負けたトランプ」に現実味!? 「彼が大統領になるだろう…」勝利をあきらめているかのような発言も (2/3ページ)

 ここ2週間、トランプ氏はかなり弱気になっている。検査で陽性と出た人の99%は完全に無害! と演説して専門家もさじを投げた、という記事も出てきた。明らかに“迷走中”だ。

 白人警官による黒人男性暴行死事件や新型コロナ対応の失敗、そして景気悪化はトランプ再選の致命傷となりかねない。どの世論調査でも、バイデン氏がトランプ氏に8ポイントから12ポイントの差をつけている。トランプ氏の選挙参謀は、トランプ氏が「大統領選に出るのはやめる」と言い出すのではないかと心配している。これまたFOXニュースが伝えている。

 共和党にとっては由々しき事態だ。トランプ氏の対抗馬はいない。手を挙げるとすれば、2月の上院大統領弾劾裁判で共和党からただ1人造反して有罪票を投じたミット・ロムニー上院議員ぐらいだ。共和党の内部には、自分の選挙も危うくなるので、トランプ氏を応援するのはやめようという人たちも増えている。それどころか、反トランプの組織も誕生している。

 ブッシュ(息子)政権時代の政府関係者が1日、バイデン氏を支持する政治活動委員会を発足させた。会員は数百人にのぼり、閣僚経験者も含まれる。すでにコリン・パウエル元国務長官はバイデン氏支持を明らかにしている。また、過去の共和党の選挙参謀らが集まって制作した反トランプの広告は、リンカーン・プロジェクトと呼ばれている。

関連ニュース