【SPORTS BAR】“口下手”な松山英樹が語り尽くす! 初の自叙伝は知られざる秘話が満載 - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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“口下手”な松山英樹が語り尽くす! 初の自叙伝は知られざる秘話が満載

 米男子ゴルフツアーの2020-21年のシーズンは、5日(日本時間6日)の「ツアー選手権」(米アトランタ州)で幕を閉じた。最終戦は選ばれし“超エリート”30選手しかプレーできない。松山英樹(29)は史上2位の8年連続で出場だった。ずっと一流で居続ける。快挙である。

 2日目にベストスコアの65をマークしたが、残念ながら通算イーブンパーの26位タイ。「この内容じゃちょっと…」と話したが、とはいえ実りある大収穫の1年だった。

 マスターズ制覇、東京五輪ではメダル争いと日本中のファンを歓喜させたのは記憶に新しい。特にマスターズは世界最高峰の大会。ゴルファーなら誰もが憧れるグリーンジャケットを身にまとった。日本人制覇という長年の“夢”をかなえてくれた。「そこだけは褒めたいな」と松山は相好を崩したというが、いえいえ、ファンを代表して改めて「ありがとう、松山さん!」である。

 そんな世界の「MATSUYAMA」が綴った自身初の自叙伝、『彼方への挑戦』(徳間書店、税込1650円)がこのほど発売された。カバーには「初めて綴る 壁を越える 精神(メンタル)の源」の説明があるが、栄光を得た陰での傍からは見えない想像以上の苦悩、努力が事細かに書き込まれている。

 目標設定を明確にして「何をすべきか」を掲げる。そのための理想のスイングを追い求め、そこにやってくる予期せぬケガ、好不調の波…などとの戦い。「いつも一つの壁を越えた先に、もっと高い壁が目の前にそびえ立つ」。松山の本心、心の叫びは生々しい。

 幼少期からゴルフに熱中し、ライバル石川遼との出会いと友情、尾崎将司、青木功、中嶋常幸らビッグ3との運命的な出会いなどエピソード満載である。また、今年のマスターズで宿舎にした家は、かつてタイガーが泊まって優勝したというお話には驚かされた。

 “口下手”はご本人も認めるが、自叙伝は“多弁”である。知られざる松山の優しさ、すごさを垣間見ることができる。いや、面白い! (産経新聞特別記者・清水満)

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