【メジャーの旅】「鉄鋼の町」に新たなヒーロー出現! ピッツバーグで輝く筒香に感慨深さ - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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「鉄鋼の町」に新たなヒーロー出現! ピッツバーグで輝く筒香に感慨深さ

 鉄鋼の町に新たなヒーローが出現した。今年5月にレイズを戦力外となり、ドジャースでも40人枠外。日本球界復帰も噂されたが、8月16日パイレーツ移籍後にようやく本来の力を取り戻した筒香嘉智外野手だ。

 米東部ペンシルベニア州ピッツバーグ。3つの川の合流地点、いわゆる“黄金の三角地帯”に広がり、ニューヨークのマンハッタンを連想させる市街地。かつては「鉄鋼の町」として栄えたが、全米有数のハイテク都市に生まれ変わった。

 そこに1887年から古豪パイレーツが本拠を置く。1903年第1回ワールドシリーズに出場し、09年初の世界一。20世紀初頭に最高の選手とうたわれ、高価な野球カードでも有名なホーナス・ワグナーはじめ、幾多の大スターを輩出した。

 70年代に黒人、およびラテン系選手を中心に黄金時代が到来。しかし、チームの象徴的存在だったロベルト・クレメンテが、72年大みそかにニカラグア大地震の被災地へ救援物資を運ぶ途中、飛行機がカリブ海に墜落。海のもくずと消えた。

 その悲劇を乗り越え、79年に「パパ」の愛称を持つウイリー・スタージェルが牽引(けんいん)し、シスター・スレッジの名曲「We Are Family」をスローガンに世界一。NFLのスティーラーズも王座に就き、「チャンピオンの町」として沸き返った。

 83年にはその街を舞台にした映画「フラッシュダンス」が大ヒット。アイリーン・キャラの主題歌「ホワット・ア・フィーリング」も然ることながら、名門イエール大に通う主演女優ジェニファー・ビールスの新鮮な魅力が話題を呼んだ。

 昼は製鉄所で溶接工、夜はバーでダンサーとして働きながら夢を追う18歳の女性を熱演。彼女が街を自転車で疾走し、特に中心部を流れるモノンゲヘラ川の対岸からインクラインに乗って、高い丘から望む市街地の景観が忘れられない。

 当時、パンチョさんと一緒に映画を観たあと、すぐに現地へ飛んでビールスと同じ場所から美しい景観を一望。いま、その市街地の一角にあるパ軍の本拠地PNCパークで筒香が活躍していると思うと感慨深い。 (大リーグ評論家・福島良一)

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