本当はすごい新紙幣、SNSでデザイン酷評も…偽造防止の高度な技術力 子供や外国人、障害者にも識別しやすい数字のフォント - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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本当はすごい新紙幣、SNSでデザイン酷評も…偽造防止の高度な技術力 子供や外国人、障害者にも識別しやすい数字のフォント

 渋沢栄一の肖像が使われている新1万円札の印刷が1日から始まった。5000円札、1000円札とともに2024年度上期をめどに市中に出回る予定だ。04年以来となる新デザインに注目が集まっているが、SNSでは「ダサい」との声もある。しかし、今回のデザインには深い訳があるようだ。

 日銀のツイッター公式アカウントが1日、「じゃーん!新一万円券」と投稿した。その日以降、SNS上では「数字のフォントダサすぎ」「新しいお札デザイン安っぽい気がして変わっちゃうの嫌」などと厳しい声が寄せられた。

 ただ新紙幣は、世界初となる3Dホログラムが採用されており、左右に傾けると肖像の画像が現れる。また偽造防止対策として、高精細の「すき入れ」を導入している。現在の紙幣における偽造紙幣の発見枚数割合は、米ドル札や欧州圏のユーロ札よりも圧倒的に少ないことからも日本における印刷技術の高さが十分に発揮されている。

 財務省理財局国庫課の担当者は「最先端の印刷技術が駆使されており、偽造は極めて困難である」と自信をのぞかせる。

 ダサいとの指摘が多かった数字の「10000」のフォントは、主要国でも利用されるユニバーサルデザインを採用したものだ。現行のデザインよりも数字を大型化したが、1万円札と1000円札では「1」の形が異なる。子供や外国人、目の不自由な人などが識別しやすいように工夫されている。

 1万円札の左右中央、5000円札の上下中央、1000円札の角には、それぞれ2カ所斜線が施され、すかしの形や位置も異なる。こちらも触覚で紙幣を識別できるように工夫されている。

 また、新紙幣はそれぞれ色鮮やかな印象を受けるが、これは色覚異常のある人などに配慮したものだ。

 前出の担当者は「基本的に紙幣のデザインは、一番の目的が偽造の抵抗力と識別性の向上です。その上でデザインを検討しているため、ご理解いただきたい」と話した。

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