“オフィス感染”深刻 大阪「ミナミ・キタ」、東京「千代田区」で勢いは「飲食店」に匹敵 会議室やデスクでの食事、休憩室など高リスクか - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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“オフィス感染”深刻 大阪「ミナミ・キタ」、東京「千代田区」で勢いは「飲食店」に匹敵 会議室やデスクでの食事、休憩室など高リスクか

 新型コロナウイルスの変異株が猛威を振るう第4波で、新たな「感染の巣」が見えてきた。3月の緊急事態宣言解除後、大阪ではミナミやキタ、東京では千代田区を中心としたオフィスでの感染が飲食店に匹敵する勢いを示している。ビジネス街で働くサラリーマンにとって深刻な事態だ。

 大阪府の15日の新規感染者は1208人と過去最多を更新。重症病床の使用率は100%を超えた。吉村洋文知事は「重症病床は極めて危機的な状況であり、人と人の接触をいかに抑えるかが重要だ」と述べた。

 東京も15日の感染者が729人と宣言解除後最多。関西を中心に流行している変異株「N501Y」の割合が、東京でも月内に5割を超える可能性が高いとモニタリング会議で示された。小池百合子知事は「通勤も含め、都外に住むエッセンシャルワーカー以外の方は可能な限り東京に来ないでいただきたい」と呼びかけた。

 コロナ関連のデータを分析しているJX通信社によると、3月22日以降、コロナ感染事例が判明している施設は全国で1378カ所あり、飲食店が134施設で最多だったが、2番目に多いのがオフィスで126施設だった。

 大阪市内の24区の集計では、中央区(ミナミ)が最も多く、北区(キタ)が2番目。オフィスや飲食店が密集する両区に感染が集中している。

 東京23区では、最も多い千代田区を中心に、港区や新宿区、渋谷区、豊島区、世田谷区、大田区、足立区などで感染報告が多いという。

 オフィス感染について、順天堂大の堀賢教授(感染制御学)は「ウイルスは飛沫(ひまつ)とエアロゾルによる感染が圧倒的に多いため、マスクを着用して仕事をしていれば、感染に結びつく危険性は高くないが、会議室や自分の机などでマスクを外して会話しながら食事した場合、飲食店での会食と同様の状態になる。喫煙所などの休憩スペースなどに滞在することも高いリスクがある」と分析する。

 自治体の対策について堀氏は「テレワークを呼びかけながら、実践していない大企業に対して何の指導もしていない。飲食店ばかり責め立てるだけでは、対策の効果は不十分である。より本気で強い対策が求められている」と強調した。

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