ロレックスなど高級腕時計が高騰 コロナ禍で消費行動に変化、5年で4倍超…投資対象として注目 - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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ロレックスなど高級腕時計が高騰 コロナ禍で消費行動に変化、5年で4倍超…投資対象として注目

 高級ブランドの腕時計が高騰している。希少モデルだけでなく多くの価格が上昇し、5年前と比べ4倍以上の商品も。近年の腕時計人気に加え、不動産などと異なり管理しやすいことから、専門家は「新型コロナウイルス禍で消費行動が変わり、生活基盤を見直す人が増えた。資産運用のための投資対象として注目が集まった」とみている。

 ■手に入らない

 6月、東京都中野区の高級腕時計の並行輸入品や中古品を扱う専門店「ジャックロード」。IT企業を経営するという30代の男性が、スイスの高級ブランド、ブレゲを売るため店員と交渉していた。時計好きで前月、ロレックスを600万円で衝動買いしたばかりだ。

 ロレックスの人気モデル「コスモグラフ デイトナ」の販売価格は、5年前の2倍超の約420万円に。オーデマピゲの「ロイヤルオーク」は、4倍超の約550万円に跳ね上がった。それでも次々に買い手が付く状態に、運営会社の副社長、大月亮太郎さんは「何て景気が良いのか」と驚く。

 特にロレックスは、コロナ禍による減産態勢で流通が減り、「正規品販売店にさえ商品がなく、もはや定価ではほとんど手に入らない」(業界関係者)。この状況に、大月さんも「ほしい人が普通の値段で買えないのは、複雑ですね」と戸惑いを隠さない。

 海外での需要も高いとみられ、ジャックロードにはコロナ禍以前、中国を中心に富裕層が購入する姿が目立ったという。

 ■市場全体に活気

 高騰の背景には、最近の腕時計ブームがある。

 男性ファッション誌「LEON」副編集長の鈴木賢二さんによると、ブームは、ここ5~10年間の技術革新で新たな購買層を獲得したことが大きい。登山用に衛星利用測位システム(GPS)、ランニング用に心拍数の計測機能が搭載されるなど、さまざまな用途の腕時計が次々に登場し、愛用者の裾野が広がった。ファッションアイテムとしての人気の高まりから市場全体が活気づき、高級腕時計の価格上昇を下支えしているとみる。

 ■資産運用

 コロナ禍で高まる投資意欲という要因もある。

 野村総合研究所の調査によると、コロナ禍以降、資産運用を検討する人が増加。主任コンサルタントの林裕之さんは、「自宅で過ごす時間が増えたことで、生活基盤を見直す機会も増えた。以前は海外旅行や外食などに使っていたお金が運用に回った」と分析する。

 「腕時計は自動車のように場所を取らず、土地、建物のように管理に手間が掛からない」と大月さん。高級品は中古でも資産価値が下がりにくく、かえってプレミアが付くケースが多いことが、投資対象として注目を集める理由になっている。

 このコロナ禍、買うなら高級腕時計か-。

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