【夕刊フジ×キイストン 飲食業新時代への挑戦】メニュー単位で契約できる「特約店」制度が特徴 象の耳(ZOO) - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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【夕刊フジ×キイストン 飲食業新時代への挑戦】メニュー単位で契約できる「特約店」制度が特徴 象の耳(ZOO)

 米国オレゴン州のご当地グルメ「エレファント・イヤー」を日本人向けに18年間で1354回改良し、「あげ焼きパン 象の耳」の名で販売している「ZOO」(東京都世田谷区、小泉智博社長、https://zou-33.com/)。

 約20年前、小泉氏が米国旅行中に出合ったエレファント・イヤーは象の耳の形をした揚げパン。当時まだ日本になく、自分が始めれば日本初になると独学でパン作りを学んだ。

 2005年にキッチンカーで販売を開始、店舗兼工場を立ち上げたのがその2年後。FC展開で15店にまで成長したが、11年の東日本大震災によりイベントがすべて中止、FC契約のほとんどが移動販売だったビジネスモデルは崩れた。

 そこから小泉氏は1人で再スタートを切る。たった1台残ったキッチンカーで綱渡りの経営をしながらも、誰にもまねできない製法やメニューの開発を重ね、「全国キッチンカーグランプリ」で準優勝。JR東日本がオープンした「阿佐ヶ谷アニメストリート」への出店を果たすと社会的信用も得られ、18年、東京都世田谷区用賀に新たに本店をオープンするまでに至った。

 店には行列ができ、「王様のブランチ」(TBS系)や「ぶらり途中下車の旅」(日本テレビ系)などでも紹介され、FCに代わる新しいビジネスモデルである特約店を募り始めたところで2度目のピンチ、コロナ禍が訪れた。

 店の造りから菓子製造業に分類され、休業の協力金の対象外となったが、ビジネスモデルの転換に助成金が下りる制度が利用できることになり、本格的な再スタートのための準備を整える期間と割り切った。

 「象の耳」ブランドを広めるために、ホームページや掲示物などのデザインを統一、刷新。店舗も内外装工事に着手した。テークアウトやデリバリーが増えることを想定して、冷めてもおいしく食べられるような生地に改良し、10月2日にリニューアルオープンを迎える。

 オープンと同時に、新たに特約店の募集も開始する。FC加盟と違うのは、「メニューの一つとして契約ができる」ことだ。別の業態をやっていても、既存のメニューにプラスして、女性に人気の低カロリー揚げ焼きパンを提供できる。もちろん、専門店の開業も可能で、加盟金(90万円~、取り扱いメニュー数などにより変動)のみで、ロイヤリティーはゼロ。設備投資も30万円ほどで開業が可能だ。

 リピーターが多いので、「移動販売より店舗」が適し、広いスペースや専門的な技術は必要としない。脱サラしてお店を始めたい人、特に「地方都市での展開はこれからなので、その将来性を感じ、さらに地域活性につなげたいという思いを持った人に検討してもらいたい」と小泉氏は語った。(取材・福士由紀)

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