【ネットデジタルここに注目!】シックリくる「自作キーボード」が静かなブーム 初心者が入りやすい「キット」も販売 - zakzak:夕刊フジ公式サイト

記事詳細

【ネットデジタルここに注目!】シックリくる「自作キーボード」が静かなブーム 初心者が入りやすい「キット」も販売

 ここ数年、「自作キーボード」が静かなブームとなっているのをご存じだろうか? 電子工作好きの人たちが集まる「メイカーフェア」というイベントで業者が部品を展示したり、東京・秋葉原などに自作キーボード専門店までできている。

 パソコンの自作は、かなり一般的になっている。自分がほしい性能を発揮するCPUやグラフィックボード、ハードディスクなどをバラバラに買ってきて組み上げる。家の内装を考え、家具をそろえていく感じだ。

 それに対して、自作キーボードはどんなふうに作り、どんなメリットがあるのか。

 自作キーボードには大きく2つのタイプがある。1つは、キーボードの本体としてプラスチックか金属製でできたものを選び、打鍵時の感触を決めるスイッチやキートップを選んで組み立てる方法。スイッチによって、押したときのバネの反発力や感触が異なってくる。また、キーボードの動作を細かく決めるソフトウエアを自分なりに書き換える人もいる。

 もう1つは、キーボード本体そのものをレーザーカッターなどで自作して、キーの配置や数を自由に設計するというタイプ。左右が分割したキーボードや、1つのキーを押すことで特殊な連続したキー操作をしたように動作するミニキーボードなどを作る人もいる。

 私の友人が自作したキーボードは、かつて富士通のワープロ「オアシス」に搭載されていた「親指シフトキーボード」(正確には「ニコラ規格」)として使えるものだ。

 親指シフトはカナキーを単独で押すほかに、親指キーとカナキーを同時に押すことで打鍵を少なくできるのが特徴だが、この「同時」のタイミングは何百ミリ秒の範囲で判断するようになっている。その調整も、自作キーボードなら自由自在に設計できるわけだ。

 前者のタイプは、初心者でもチャレンジできる「キット」が販売されている。後者のタイプのためのさまざまな関連部品も販売されている。

 私の友人が使ったのは、「XD87 PCB」という自作メカニカルキーボードキットだ。メカニカルというのは、キーを押したときに反発する仕組みがゴムではなく機械式のバネからなっているものだ。

 自作キーボードのキットや部品は、冒頭に書いた秋葉原などの専門店やネットで購入できる。キットの価格は数千円から2万円前後。より凝ったものを作りたい人は海外から部品を取り寄せているようだ。秋葉原の「遊舎工房」という店ではキットの実物に触ってみることができるほか、店内に組み立てのためのスペースも用意されている。

 リモートワーク続きで自宅のパソコンのキーボードを打つ時間も長くなっているのではないかと思う。ふだん使っているキーボードがどうもシックリこないという人は、自作にチャレンジしてみるのはどうだろうか。ネジまわしと、せいぜいハンダづけ程度で、とくに凝ったことをしないならプログラミングの知識も不要。自分でやるのは面倒という人向けの組み立てサービスもあるようだ。

関連ニュース

アクセスランキング

×