【シニアライフよろず相談室】おひとりさまの終活(2) 遺産相続の混乱・トラブルへの対策を 親族に死後事務を頼む場合の留意点 (1/2ページ) - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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【シニアライフよろず相談室】おひとりさまの終活(2) 遺産相続の混乱・トラブルへの対策を 親族に死後事務を頼む場合の留意点 (1/2ページ)

 一般社団法人シニアライフよろず相談室は、死後事務委任契約や「セゾンの身元保証」により、「おひとりさまの終活」のサポートに力を入れている。檜垣圭祐代表理事は、「配偶者や子供がいない人は、葬儀、納骨、遺品整理など、死後の手続き全般を引き受けてくれる人を、元気なうちに決めておくべき」と語る。今回は、甥・姪などの親族に依頼する場合の留意点について。

 

 「私は主人を亡くし、子供もいません。兄弟姉妹も全員他界していますが、甥・姪は全部で12人。死後のことは、仲が良かった姉の長男にお願いするつもりです。無償で頼むのも気が引けるので、いくらか包んで渡したいと思います。世間の相場は、どんなものでしょうか?」。先日、70代の女性から、こんなご相談を受けました。

 親族に死後の手続きを頼む場合、相続の問題とリンクせざるを得ない面があります。介護や亡くなる前後の対応で突出して貢献度の高い相続人がいる場合、他の相続人との間で遺産分割トラブルに発展するケースが多いため、対策を考えておくべきでしょう。

 ご相談者の場合、一番もめない方法は、「死後の手続きを頼む甥に全財産を相続させる」、「死後の手続きを頼む甥に全財産の50%を相続させ、残りは他の甥・姪に均等に相続させる」といった内容の公正証書遺言を作成し、弁護士、司法書士などの法律家を遺言執行者にしておくこと。甥・姪のみが相続人の場合、遺留分の侵害が問題となる心配もありません。

 ご相談者が遺言書を作成せずに亡くなると、甥・姪12人で遺産分割協議を行う必要があります。その手間や予想される混乱・トラブルを考えると、仮に親族に死後の手続きをお願いしない場合でも、遺言書を作成しておくべきだと考えます。

 相続以前の問題として、親族に死後の手続きを頼む難しさを示すご相談事例も。

 「疎遠になっていた50代の甥に連絡し、死後の手続きをお願いしたら、家賃も支払えないほど困窮していたようで、『分かった。おばさんのこれからの面倒は俺が全部見る』と、私の家に転がり込んできました。生活費を湯水のように使うわ、私を家政婦代わりにこき使うわ、もう生き地獄です」と涙ながらに訴えてきた80代の女性。

 「葬儀社で気に入った葬儀プランを見つけ、『その費用に充ててほしい』と姪に100万円渡したところ、1年もしないうちに生活費としてほとんど使ってしまった様子。『大丈夫。今どき安い葬儀プランはいくらでもあるから、任せといて。私、やり繰り上手だから』と悪びれもせず笑っている姪に、怒る気力もなくしました」と肩を落とす80代の男性。

 似たような事例は、数多くあります。

 シニアライフよろず相談室の死後事務委任契約(対象エリアは首都圏)は、亡くなったタイミングを把握できることが契約の前提となりますが、手数料はトータルで16万5000円(税込)。親族に依頼する場合と比べ、金銭的にも、精神的にも、負担は小さいのではないでしょうか?

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