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【オーバーロクマル世代応援企業】「シニアへの期待大きい」 平均年齢50歳の“大人の集団”

★第19回「駒八」

 この連載は、25年間で2万人の経営者と交流してきた人材採用コンサルタント会社・キイストンの細見昇市社長が、60代以上の就業に積極的な企業30社を選出。夕刊フジと共同で紹介・顕彰するものです。

 「居酒屋駒八(本店・別館)」や「くろ酒場 薩摩」、昨年11月にオープンした新店「ムスブ田町店」をはじめとして、東京・芝や豊洲、目黒などに10店舗を構えている「駒八」(東京都港区、八百坂仁社長、http://www.komahachi.com)。八百坂社長は自らを“居酒屋おやじ”と称し、自社の経営だけではなく300社(500店舗以上)が加盟する社団法人日本居酒屋協会の会長も務めている。

 「従業員数は社員40人、パート&アルバイトが約80人、合計120人ほどです」と語る八百坂社長は70歳。「社員の平均年齢は50歳ですから高齢化率も高いですよ」と言う。

 「創業は高円寺南口でした。ここに移って38年になりますが、当時から35年ほど勤めている社員もいますし、28年から30年の人も多いですね」

 その1人で30年勤務しているのが本店料理長の伊藤欽造氏(64)だ。

 「もともと料理が好きだったこともあり経験を積んでいました。当社には1989年から勤めています」(伊藤氏)。勤務は午前11時から午後11時までで休みは日・祝日。立ちっぱなしの時間が長い勤務だが、「慣れましたね。この世界に入って3年くらいは腰が痛かったけれど、いまは平気です。座っているほうがかえって辛いですよ」とこともなげに語る。

 「駒八」のこだわりは、すべての料理が手づくりということだ。「ですから、開店まではそれぞれの料理の仕込みに取りかかっています。新メニューを考えることもありますが、以前にあった人気メニューの復活なども試みています」。料理好きならではの考え方かもしれない。

 夜は9人のスタッフで店を切り盛りしている。「ホールが4人で厨房が5人ですが、私を含め全員が40歳以上ですから、年齢差からくる違和感もありません。いわば“大人の集団”ですね」

 「アルバイトとして高校生や大学生を採用したこともありますが、応募は少なくなりました。若い世代は長くは続きませんね。そのぶん、シニアへの期待は大きい。シニアの募集が主体になりますね」と八百坂社長。「実は私も店に出ているんですよ」と力強い声で語り、ハンガーに架けられた店名の入った法被を指さした。(取材・土金哲夫)

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