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【オーバーロクマル世代応援企業】従業員の4割がシニア 「お客様の“心の満腹感”が喜び」

★第18回 坂東太郎

 この連載は、25年間で2万人の経営者と交流してきた人材採用コンサルタント会社・キイストンの細見昇市社長が、60代以上の就業に積極的な企業30社を選出。夕刊フジと共同で紹介・顕彰するものです。

 茨城県を中心に北関東 一円で和食レストラン「ばんどう太郎」やとんかつ専門店「かつ太郎」、寿司・和膳「さむらい」など11ブランド79店舗を展開する「坂東太郎」(茨城県古河市、青谷英将社長、http://www.bandotaro.co.jp)。「正社員は200人でパート・アルバイトを含むと従業員数は約2500人を数えます。そのうちの約40%がシニアです」と社長室の小林真室長。シニア雇用率の高さが目を引く。

 同社には店長やほかの従業員とは異なり、男性は「支配人」、女性は「女将」「花子さん」と独特の呼称を持つ専門のスタッフがいる。“接客から、フロア全体を指揮する”のが業務だ。「支配人」の小池道夫氏(64)と中川仁氏(65)、「女将」の鹿間美代子さん(63)と木村はるみさん(48)の4人に話を聞いた。

 「お客さまに接することが好きですし、そうした時間は楽しいですよ。疲れることもありますが仕事の楽しさや喜びが吹き飛ばしてくれます」と鹿間さん。中川氏は「わたしたち従業員一人ひとりが楽しくなければ、お客さまに楽しんでいただくことはできません」とスタッフの振る舞いの大切さを付け加えた。

 どの職場もアルバイトの高校生から中堅まで幅広い年齢層のスタッフで構成されているが、「年齢的な差はほとんど気になりません。若いスタッフが一つひとつ経験して仕事を覚え成長していく姿を実感するのも楽しみです」と小池氏。「先輩女将の仕事ぶりを目にしていると学ぶことも多いですし、勉強にもなりますね」と最年少の木村さんも言う。

 「誕生日、七五三、入学・卒業や就職など、ご家族の慶事のたびにお見えになるご家族もいて、ご家族の楽しさ、喜びが私たちにとっても喜びになります。4世代の大家族のお客さまもお見えになることがあります。こうした慶事を通してご家族、とくに小さなお子さんが成長されていく姿に接することも楽しみのひとつですね」と鹿間さん。

 最後に「“心の満腹感”とでもいうのか、お客さまがお帰りになるときの笑顔が、いちばんですね」と心から楽しそうな表情で語った鹿間さんの表情が印象的だった。(取材・土金哲夫)

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