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【ひざの痛みに潜む怖い病】膝や肩の痛み以外に関節に異常あれば関節リウマチ疑え 早期診断・早期治療が奏功 (1/2ページ)

 近年、膝(ひざ)痛を訴える60代以降の男性で関節リウマチと診断される患者が増えていることを前回紹介した。理由はよくわかっていないため、誰にでも起こりえる。一方、加齢に伴い変形性膝関節症と診断される機会も増える。中には、変形性膝関節症で手術が必要といわれたが、後に関節リウマチと診断されて手術が回避できた人もいる。

 「関節リウマチは関節の滑膜(かつまく=関節軟骨の周辺に付着する膜)に炎症が起こり、進行すると関節の変形が進みます。しかし、関節リウマチの治療薬を投与すると、関節の炎症や破壊が止まることで痛みなどの症状は治まり、手術しなくても済むケースもあるのです」

 こう話すのは、東邦大学医療センター大森病院人工関節治療センターの中村卓司センター長。変形性膝関節症の患者はもとより、関節リウマチの患者も数多く診断・治療を手掛けている。

 「働き盛りで発症する関節リウマチは、手の指など小さな関節から症状が出るのが一般的です。しかし、60代以降で発症する関節リウマチは、膝や肩など大きな関節で炎症を起こすことが多い。そのため、変形性膝関節症や五十肩などと間違われやすいのです」

 比較的若い人に発症する関節リウマチは、朝起きたときに手足の指の関節が腫れて、こわばるのが典型的な症状である。ところが、60代以降に発症しやすい関節リウマチでは、膝や肩などに痛みの症状が出やすい。そのため「年のせい」と思われがちなのだ。

 「患者さんの話をよく聞いて、触診で手足を触ってみると、膝や肩以外の関節にも腫れなどの症状が見られることがあります。膝や肩の痛み以外に、関節の異常が見られるときには、関節リウマチを疑う必要があります」

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