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【BOOK】デジタル化に無防備な日本、米中のエサに “周回遅れ”を強みに先を行く国の『失敗』に学ぶべき、今ならまだ間に合う 国際ジャーナリスト・堤未果さん『デジタルファシズム 日本の資産と主権が消える』 (2/3ページ)

 --政治家や官僚はなぜそこまでしてデジタル化を進めようとするのか

 「新しい技術に対して、今やらないと『乗り遅れてしまう』という意識がある。あるいは、そこに(利権のような)急いでやりたい理由があるのかもしれません」

 --デジタルの世界は、GAFAやBATHと呼ばれる米中の巨大企業に席巻されている

 「米中はデジタルを軍事技術としてとらえて戦略を練り、巨額の予算や優秀な人材を投入してきました。『日常的に便利だ』などとデジタルを利用している日本人とはまったく意識や危機感が違うのです。仮想空間に“戦場”が移っているのに、軍事技術に背を向けてしまった日本は予算を投入できず、人材も育たない状況に陥ってしまった。デジタル庁の顔ぶれをみても『人材不足』は明らかでしょう」

 --中国は、そこを利用してアメリカを凌駕(りょうが)しようと狙っている

 「中国は、軍事力でも基軸通貨でもアメリカにはかなわないけれど、仮想空間が“戦場”になるデジタル世界なら、アメリカを追い越してトップを取れるかもしれない。仮想空間には国際法も及ばないし、人権やプライバシーに縛られることもないからです。中国はそこをチャンスと見て、徹底して予算と人材をつぎ込んでいます」

 --対して日本にはそんな戦略眼をもった政治家や官僚は見当たらない

 「昔はいたのでしょうけど…今や親米派か親中派しかいない(苦笑)」

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