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【HPVワクチンに女性も男性も注目せよ】子宮頸がんは予防できる、まずは検診を ワクチン接種率低下で罹患率、死亡率が若年世代で増加 (2/3ページ)

 ワクチンを打つのは「怖い」「恥ずかしい」「面倒」「費用がかかる」といった理由から受診しないまま感染を見過ごす人がいる。そうならないために子宮頸がん撲滅に寄与することを目的とした「公益財団法人・性の健康医学財団」では、HPV郵送検査の無料プロジェクトを実施している。

 自宅で自己採取した検体を送ると3カ月後に結果が返送される。2017~20年まで3年間で、日本在住の女性から1003人の有効なデータが得られた=グラフ。

 それによると、全体のHPV陽性率は42・5%(426例)で28・1%(282例)が高リスク型HPVに感染していた。最も多く検出されたのは52型で8・6%、20代が36・8%と最も高く、30代が25・7%、40代が22・4、50代以上は13・2%であった。

 「このデータのなかにコマーシャルセックスワーカーの経験者が8・7%(87例)含まれていたことは、HPV感染への関心の高さの現れと考えられます。しかし、高リスク、低リスク感染ともに危険因子にはなっていませんでした。有意な危険因子になっていた人は検査時で生涯の男性パートナーが6人以上いました。子宮がんワクチン接種を選択しない場合は、生涯のパートナー数を減らすこと、コンドーム使用などによる性感染症予防などの行動変容が大切です」

 そう話すのは、性の健康医学財団理事長の北村唯一医師。

 繰り返すが、子宮頸がんは検診で、前がん病変を発見して、治療することが可能ながんである。

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