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【HPVワクチンに女性も男性も注目せよ】子宮頸がんは予防できる、まずは検診を ワクチン接種率低下で罹患率、死亡率が若年世代で増加 (1/3ページ)

 日本では、ワクチン接種率低迷の影響で、若年世代での子宮頸がんの罹患率、死亡率が増加している。また、加齢と共に免疫力が下がるので40代以降の女性にもHPV(ヒトパピローマウイルス)検出率が高いことも最近わかってきた。さらに、喫煙の影響で持続感染が続くリスクも報告されている。

 一般に子宮頸がんは、HPV感染を原因として、前がん病変(がんになる前の状態)を経て発生する。子宮頸がんの予防には、発生の原因となるHPV感染を予防するためのHPV予防ワクチンと子宮頸がん検診を受けることが大切だと、この連載でも説明してきた。なぜなら前がん病変が発見されれば手遅れになる前に早期治療を行うことが可能だからだ。

 日本のHPVワクチン接種率の低さに対して世界保健機関(WHO)も警鐘を鳴らしている。日本政府を名指しする形で「乏しい証拠に基づいた政策決定が、有効かつ安全なワクチンの不使用をきたして、真の被害をもたらすものである」との声明を発表。合理的な理由ではなく世論や国民感情の影響で決まったとも非難しているのだ。

 ワクチンには賛否両論あるがHPVウイルスは感染した場合、女性のうち100人に1人が10年以上経ってからがんになるといわれる。接種率が1%未満まで激減した2013年から来年で10年を迎える日本人の子宮頸がん発症率の推移には大いに不安がつのる。

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