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【本当は怖い「むくみ」の原因と対策】過剰な食塩、むくみを時間差で生じさせる 高血圧にもつながることで腎機能にダメージ (1/2ページ)

 飲み過ぎた翌日にむくみが生じれば、原因は飲酒と気づく。では、病気でもなく、前日に飲み過ぎてもいないのに、むくみが生じる原因は?

 ひとつの答えとして「食塩の多い食事」が、それにあたる。そこで今回は、むくみと食塩について考えたい。

 「食塩をとりすぎると血中のナトリウム(塩の成分)濃度を薄めようとする体の仕組みがあります。そのため、たくさんの水分をとるようになります。ただし、ナトリウムを水と一緒に1日に排せつできる量には限界があります。結果として、余分な水分によるむくみが、数日後にも起こるのです」

 こう説明するのは、東京医科大学病院腎臓内科主任教授の菅野義彦副院長。高血圧や腎臓病の診断・治療・研究を数多く手掛けている。

 味付けの濃い料理を食べると、血中のナトリウム濃度が上がるので、それを下げるために脳が「喉が渇いた」というシグナルを出す。塩辛いものを食べて喉が渇くのは、血中のナトリウム濃度を戻す仕組みによるのだ。飲んだ水で薄めて血中濃度を一定に保つものの、多すぎるナトリウムは体に残ったまま、2~3日かけてようやく尿に排出される。

 塩分の多い食事をした翌日、翌々日、さらに翌々日も、食塩が体に必要以上に貯留している間は、血液中の余分な水分が血管の外にしみ出し、むくみの症状となる。結果として、時間差の塩分によるむくみにつながるのだ。

 「味付けの濃い料理を食べた翌日にむくむなら食事が原因と気づくでしょう。しかし、2~3日後のむくみはタイムラグがあるため、味付けの濃い料理が原因とは気づきにくい。その間にさらに濃い味付けの料理を食べてしまう人もいるのです」

 多量の水分によって血液量が増えると、血中のナトリウム濃度は薄まるが、血管に圧力がかかって血圧は上がる。塩分の多い食事を続けていると高血圧につながるのは、周知のことだろう。

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