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【今から始めよう!70代まで働く健康術】冷たい飲料がイライラに拍車 上半身に「気」が過剰に集まり悪循環に 千葉大病院和漢診療科・並木教授が解説 (1/2ページ)

 長らく続くコロナ禍に加えて気候の激しい変化などで過度なストレスにさらされ、イライラすることがある。これは自律神経が乱れることが一因といえる。この状態に拍車をかけるのが、冷たい飲料を飲む習慣だという。

 「冷たい飲食は胃の温度が下がるため、温めようとする体の仕組みがあります。冷たい飲料習慣でその仕組みが過剰に働くことで、東洋医学でいう『気(き)』が乱れるのです。その結果、イライラしやすくなるなど、さまざまな症状に結びつくきます」

 こう指摘するのは、千葉大学医学部附属病院和漢診療科の並木隆雄科長(診療教授)=写真。西洋医学と東洋医学を組み合わせたオリジナルの医療・研究で定評を持つ。

 「『気』はエネルギーを指し、生命活動に欠かせません。とはいえ、多すぎても、少なすぎてもよくないのです。冷たい飲料のとり過ぎは、それを代償するため『気』を上半身に集め、『気逆(きぎゃく)』という状態を引き起こします」

 冷たい飲料を飲み過ぎると、胃の部分だけ冷えるので、温度を上げるため「気」が集まってくることを前回紹介した。「気」が集まるとエネルギーなので熱い。熱さをとろうとさらに冷たいものを飲み続ければ、「気」が集まってますます熱く感じる。この悪循環で上半身に「気」が集まり過ぎて、「気逆」になるのだ。

 「胃が冷えて、その『気』が上半身に集まると、胃に『気』が集まるときに心臓から頭を通るため、上半身にある頭にも『気』が過剰に増えます。そのため、『気逆』になるとのぼせ、発汗、動悸などの症状が引き起こし、精神的には不安やイライラ感が増幅するのです」

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