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【食と健康 ホントの話】ビフィズス菌は死菌でもストレス・うつに効く 研究で抗ストレス効果を有することが明らかに (1/2ページ)

 ストレスや不安から、便秘や下痢、腹痛などを起こしたことのある人は多いだろう。これは、脳が受け取ったストレスや不安という情報が脳から腸に伝わり、腸の機能に影響が出るためだ。

 そして近年はその逆方向の、腸から脳への影響もあることがわかってきた。ストレスを受けると腸内細菌叢(そう=フローラ)が変化し、それが脳へと伝えられ、脳の機能に影響を与えるというのだ。うつ病などの精神疾患の発症要因となる可能性も報告されている。

 こうした関係を「脳腸相関」といい、近年多くの研究が発表されている。腸内細菌叢の変化、とくに代表的な善玉菌の一つであるビフィズス菌の減少が、うつ病に関連することが知られている。そのため、これまでに“生きた”ビフィズス菌が抗ストレス効果をもたらすことが報告されている。

 藤田医科大学大学院保健学研究科レギュラトリーサイエンス分野の毛利彰宏准教授は國澤和生助教、小菅愛加大学院生らとともに生きた菌だけでなく殺菌されたビフィズス菌にも抗ストレス効果があるのかを検証。医薬品や食品など、幅広い製品に応用するためには、死菌のほうが扱いやすいためだ。ちなみに、乳酸菌でも死菌の効果が実証されてきている。

 研究は、加熱殺菌したビフィズス菌を与えておいたマウスにストレス(マウスをより大きなマウスと共存させる)を与え、ビフィズス菌が抗ストレス効果を有するかを検討。ストレスの負荷により生じる、抑うつに関連したマウスの行動異常が認められなくなったことから、加熱殺菌したビフィズス菌でも抗ストレス効果を有することが明らかとなった。

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