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がん治療での日本と世界の乖離 日本で「手術」が多く「放射線治療」が少ない背景 (1/7ページ)

 国民皆保険という制度により、誰もが平等に、安心して医療を受けられる日本。しかし、その裏で、世界の常識と日本の常識がかけ離れている一面もある。特に、がん治療においては、日本だけが手術の数が圧倒的に多いという不可解な現状があるという--。

 日本人の半数以上が一生に一度は経験するという、がん。家族が患うことも考えれば、もはや、まったくかかわりのない人はいないといっていいだろう。しかし、ひと昔前は“不治の病”といわれていたが、現代では医療の進歩によって通常の生活を取り戻す人もかなり増えてきている。がんに罹患することと、それを治療することは切っても切り離せず、治療法の選択によっては、その後の人生に悔いを残すこともあるようだ。

 千葉県に住む主婦の飯田文子さん(65才・仮名)は、15年前に受けた子宮頸がんの手術について、「いまでも心に引っかかるものがある」と明かす。

 「早期の子宮頸がんだとわかり、担当医師からは手術を提案されました。自分なりに調べたところ、放射線治療の方が副作用が少なく、体への負担も軽いと知ったのですが、医師は一方的に治療法を決め、母と夫までもがそろって『放射線治療は危ない』と、原爆の後遺症の恐ろしさを持ち出して頭ごなしに猛反対されました。

 外科手術を受け、その後も元気に暮らしているので結果的によかったですが、患者本人である私の話を誰も聞いてくれなかったことへのショックがいまも残っています」

NEWSポストセブン

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