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【大崎裕史 麺喰いにつき】広島「汁なし担担麺」の元祖「きさく」が東京にオープン 汁なし担担麺の歴史を振り返る (1/2ページ)

 広島の3大「汁なし担担麺」といったら、元祖の「きさく」、中興の祖「くにまつ」、都内に広めた「キング軒」。あとの2軒はすでに東京進出を果たしているが、元祖がようやく出店。そこで良い機会なのでちょっと汁なし担担麺をまとめてみた。担担麺とは1841年ごろ中国四川省で誕生した辛みを利かせた挽肉やザーサイの細切りなどをのせた麺料理。もともとはてんびん棒の片側につるし、“担いで”売り歩いたことから『担担麺』と呼ばれるようになった。

 日本に普及させたのは「料理の鉄人」陳健一さんの父・陳建民さん。建民さんは四川省の出身で1958年新橋に「四川飯店」をオープン。汁なし担担麺(いわゆる本場の味)を提供しても売れなかったので奥さんが「日本人は汁物が好きなのでスープを入れてみたら?」とアドバイス。汁あり担担麺が誕生し、日本ではこちらが先に普及し、一般的になった。

 その後、都内では「香家」(新代田)が99年の創業時から汁なし担担麺を出しており、先駆者的存在。時を同じく、同年にラーメン店として創業した広島の「きさく」。知り合いの中国人留学生に教えてもらった「汁なし担担麺」をいたく気に入り、さっそく四川省に飛び本場の味を研究、独自の改良を加えて新メニューが誕生したのが2001年1月。広島ではこの時に広島式が“誕生”したと言ってもよい。その後、20年の時を経て広島では「汁なし担担麺」が増えていき、200件以上あり、広島のご当地麺になっている。

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