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【ベストセラー健康法】「隠れ死因のボス」慢性腎臓病を知る 『医者が教える最強の解毒術』 (1/2ページ)

 心臓や肺、脳などと並ぶ重要臓器なのに、日頃あまり意識することのない臓器-腎臓。しかし、ここに病気を抱えると、命に関わる事態を招くことになる。そうならないためにどうすればいいのか。腎臓病研究のスペシャリストが解説する本に注目したい。

 厚生労働省が発表した日本人の死亡原因によると、首位はがん、2位は心臓病、3位は老衰。以下、脳血管疾患、肺炎、誤嚥性肺炎、不慮の事故、腎不全…と続く。

 この死因第8位の腎不全をテーマにしたのが、今回紹介する『医者が教える最強の解毒術』(プレジデント社刊)だ。

 著者は日本を代表する糖尿病専門医の牧田善二氏。慢性腎臓病(CKD)を「隠れ死因のボス」と呼ぶ著者は、現代において腎臓という臓器に目を向けることなく健康長寿を実現することは不可能、と断言する。

 ご存じの通り、腎臓とは血液を濾過して血液を浄化し、不純物を尿として排泄する重要臓器。ここが機能不全に陥れば、最悪の場合人工透析に移行することになる。

 そればかりか、先に挙げた「死因」の中で、単独8位の腎不全の上位にある心臓病や脳血管疾患、さらには首位のがんにもCKDが絡んでいることが、著者の研究によって明らかになっている。CKDになるとAGEという老化を早める物質が大量に作られ、これが全身の臓器で炎症を引き起こして重大疾患の温床となる。つまり、CKDによる死亡率は、実際には「見た目」の数値の4倍にも跳ね上がる-というのだ。

 しかし、腎臓に詳しくない多くの医師はこの事実を知らない。そのため日本人の大半がリスクを抱えたまま何の対策も取らずに過ごしている。著者はそこに警鐘を鳴らすべく、この1冊を著したのだ。

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