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【食と健康 ホントの話】夜型になると体調や仕事などのパフォーマンス低下 水溶性食物繊維の朝食で、体内時計を「朝型化」 (2/2ページ)

 「マウスに抗生物質を投与して腸内細菌を壊すような状態にして、短鎖脂肪酸を与える実験においても、確かに体内時計を前に進めることがわかりました。そのため、朝ごはんに水溶性食物繊維を摂ることも、体内時計の朝型化を促します」(柴田教授、以下同)

 実はご紹介した(1)~(3)の方法以外にも、体内時計をリセットする作用が認められる栄養素はいくつかある。魚油として知られるEPAやDHA、柑橘類に多く含まれているノビレチン(フラボノイドの一種)、ザクロの代謝副産物ウロリチンなどだ。これらも朝食に食べるといいだろう。

 さらには、運動も体内時計のリセットに効果がある。柴田教授によると、朝から午後にかけての運動がよいそうだ。逆に、夜遅くの運動は体内時計の夜型化を助長するということがわかってきている。これは運動に限らず、夜遅く摂る夕食も夜型化を促してしまうのだ。

 さて、その食事の時間を含めて、どんな栄養をいつ摂ると最も体によいのか、という研究も、柴田教授は行っている。たとえば、夕飯を食べて夜眠って、10時間絶食して朝食を食べる、というのは普通のパターンだろう。それと比較して、朝食は食べたが昼食を抜き、10時間経って夕食を食べたときの血中濃度血糖値はどうなるか、ということも調べている。すると、夜間の絶食は問題ないが、昼間の絶食は、夕食で高血糖になることがわかった(非公表データ)。

 「同じ絶食でも、昼間の絶食はやっぱり良くないのです。夜に血糖スパイク(食後高血糖)が出やすいことがわかってきたためです」

 次週は、栄養素の効果的な摂取タイミングについて。(医療ジャーナリスト/石井悦子)

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