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【今から始めよう!70代まで働く健康術】脂肪肝の放置で迫る「2型糖尿病」 健康診断数値が正常値でも、そろそろ食事や運動の見直しを (1/2ページ)

 肥満ではなくても、運動不足や高脂肪食、間食を続けていると、生活習慣病は悪化していく。それには「脂肪の質」の低下が関わることを前回紹介した。脂肪の質が低下すると、肝臓や骨格筋に中性脂肪がたまり、2型糖尿病やメタボリックシンドロームなどが生じやすくなるという。

 一般的に、余分なLDL(悪玉)コレステロールが血管壁にたまると、心筋梗塞や脳梗塞のリスクはアップするのは周知のこと。では、中性脂肪と2型糖尿病は、どう関係するのか。

 「肝臓や骨格筋にたまる脂肪を『異所性脂肪』といいます。本来、たまる場所ではないところに、中性脂肪がたまった状態です。その結果、インスリン抵抗性が起こることで、2型糖尿病やメタボリックシンドロームにつながります」

 こう説明するのは、順天堂大学大学院医学研究科スポーツ医学・スポートロジー/代謝内分泌内科学の田村好史先任准教授。正常体重でもメタボリックシンドロームや2型糖尿病になるメカニズム、代謝異常を起こす仕組みなど、数々の研究報告を行っている。BMI(体格指数=体重kg÷身長mの2乗)で「25」未満の正常体重でも、運動不足や食生活の乱れで生活習慣病を起こしやすいメカニズムも明らかにした。

 「インスリン抵抗性というのは、インスリンの効きが悪くなって、細胞がブドウ糖を取り込みにくくなることを意味します。ブドウ糖が血中にあふれて血糖値が高いと、インスリンは膵臓からたくさん分泌されることになりますが、それも長くは続かず、2型糖尿病となってしまうのです」

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