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【zak女の雄叫び】令和の「性教育」 (2/2ページ)

 日ごろ、性虐待の被害や若年妊娠で診察に訪れる子供たちと接している高橋さん。かつて成人した兄から性虐待を受けた小学2年と4年の姉妹を診察した。事態は妹が母親に報告したことで発覚したが、妹は「プライベートゾーン」の言葉を学んだ経験があり、姉にはなかった。

 「日本では残念ながら小児性愛者による性被害が女子にも男子にもある。『プライベートゾーン』を学ぶことは子供たちが被害者にも加害者にもならないためにも必要」だと明言する。

 日本の学校教育では、学習指導要領に基づき、小学校でも中学校でも「性交」は扱われない。だが中学校では感染症予防にコンドームの使用が有効とだけ教えるのだという。ちぐはぐな現状に保護者側が危機感を強め、学校に頼らず自主的に性教育に取り組む動きが近年、出始めている。

 高橋さんは保護者らの意識の高まりを歓迎しつつ「保護者自身もしっかりとした性教育を受けていない世代。子供の疑問に応えるために、まずは本書を保護者が読んだ上で子供に渡してもらえたら」と話す。

 性の知識を伝えるコツは科学的に淡々と。できれば10歳までに始めるといいそうだ。「恥ずかしいとか、気持ち悪いとか感じずに、受け止めてくれますよ」

 息子さんのいる高橋さんのアドバイスによると「1人きりになれる場所」=「トイレ」の目につくところに本を置くといいそうだ。わが家もさっそく、やってみよう。(し)