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【真打 立川志らべ 口先先行一車】競輪好きだったニコリ創業者・数独(SUDOKU)の鍜治真起さん

 先月10日、パズル制作会社、ニコリの創業者である鍜治真起さんが亡くなりました。「数独(SUDOKU)」の名付け親で、日本よりも世界で有名だったかもしれません。

 私の鍜治元社長との出会いは、夕刊フジの記者の方に「面白い人がいるから」と紹介されたのがきっかけでした。まだ私が前座のとき。会社で落語をやったこともありました。その後、久しぶりに会ったのがKEIRINグランプリが開催された京王閣競輪場。吉岡稔真氏が引退したレース。

 鍜治さん、競輪好きだったのです。いや、競馬もボートもやってたか。洒落(しゃれ)のわかる人で、根っからの遊び人で、鍜治さんを思い浮かべると、片手に酒を持っている姿ばかり。だいたい、会社にいないんだから。私の真打昇進披露パーティーで挨拶してくれたのだけど、酔っ払ってて話が長いのなんの。社員の人が必死に止めてた。バッハ会長の話なんて短いもんだ。

 鍜治さんのいい加減な部分ばかり見てきた私ですが、真打昇進の折、私が主役となるパズルブックを作ってくれたのは嬉しかったな~。

 何がすごいって、ニコリの社員の皆さんは、わずかな間に私の好きなもの、趣味などに特化したパズルをあっという間に作ってしまったのです。本当に、社員の皆さんすごい!

 あれ? すごいのは鍜治さんじゃないな…。

 別府ナイター初日12Rは河端の一発で〔2〕⇔〔5〕⇔〔3〕狙い。

 社長職を退き、10日後に亡くなった鍜治さん。足すと10になる買い目で、鍜治さん、当てさせてくださいな!

(落語立川流真打)

 ■立川志らべ(たてかわ・しらべ)1975年9月3日生まれ。静岡県伊豆の国市出身。落語家。2000年に立川志らくに入門。07年に二ツ目昇進。18年10月に真打昇進。趣味は音楽鑑賞、サッカー観戦。競輪の造詣が深く、好きな選手は村上義弘(京都・73期)。本紙競輪面にコラム『真打 志らべの口先先行一車』を連載中。