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【大人のエンタメ】“カッコワル”ヒロインの辛口コメディー 「ビルド・ア・ガール」22日公開

 映画のヒーローはカッコよくなくちゃいけないの? そんな決まりごとをぶっ飛ばす面白い映画が、22日公開の『ビルド・ア・ガール』(コーキー・ギェドロイツ監督)だ。スカッとするのは、ジェーン・オースティンやエミリー・ブロンテといった19世紀の文学が好きな地味な16歳の女の子が突如ド派手でロック好きな暴走女子に変身するから。ティーンの奮闘を描く青春ムービーだから心置きなく笑えるのだ。

 ヒロインのジョアンナを演じるのはジョナ・ヒルの妹、ビーニー・フェルドスタイン。『レディ・バード』で強烈な印象を残した新星だ。

 時代は1993年のイギリス。ロンドンで音楽情報誌のライターになったジョアンナが、大物ロック・スターのジョン・カイトに出会ったことで冷静な記事を書けなくなってしまう…。

 モデルは、英ベストセラー作家であり人気コラムニストのキャトリン・モランの半自伝的小説『HOW TO BUILD A GIRL』。モランが16歳で「メロディー・メイカー」誌に書き始めた実話。映画でも行きづまったジョアンナがちょうちん記事をやめて辛口記事を書くようになって大騒動になるが、モランも辛口ライターのドリー・ワイルドとして大成功したのだ。

 モランはビーニーと会ったとき、彼女が抱えている脚本やメモに質問がびっしり書かれているのを見て「私が書いたのは下ネタ満載の脚本よ。焦ったわ」と真面目さには脱帽だったとか。

 94年にはオアシスとブラーがデビューし、いわゆる「オアシスvsブラー戦争」としてブリットポップブームが訪れるが、もちろん劇中音楽もこだわり90年代のレトロなバンド演奏がたっぷり聴ける。 (望月苑巳)

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