記事詳細

【鎮目博道 テレビ用語の基礎知識】「選挙報道」 「公正中立」は幻想…偏ってても面白いのをガンガンやるのはダメなのか (2/2ページ)

 極端にいえば、選挙報道を一切しないのが一番公正中立だともいえますよね。「偏ってるって怒られるくらいなら、あんまりやんないほうがいい」という理屈で最近選挙報道が減ってる気もしますしね。

 昔みたいに「情報源はテレビと新聞と雑誌しかない」という時代なら「公正中立」な報道は大事だったかもしれません。でも今ネットも含めていくらでも情報は転がっているわけですから…。一局がそんなに公正中立でなくても問題なさそうですけどね。

 それに誰もテレビ局が公正中立だなんて思ってないでしょ。「ここは右寄り」とか「ここは左寄り」とか、むしろハッキリ偏ってるほうが情報として分かりやすくないですか。偏った情報を見比べて、自分なりの判断をするってことでいい気がします。「偏ってても面白い選挙報道をガンガンやる」ってことじゃダメですかね。

 ■鎮目博道(しずめ・ひろみち) テレビプロデューサー。上智大学文学部新聞学科非常勤講師。1992年テレビ朝日入社。スーパーJチャンネル、報道ステーションなどのプロデューサーを経て、ABEMAの立ち上げに参画。「AbemaPrime」、「Wの悲喜劇」などを企画・プロデュース。2019年8月に独立。近著に『アクセス、登録が劇的に増える! 「動画制作」プロの仕掛け52』(日本実業出版)。

関連ニュース