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【ぴいぷる】女優、作家、監督・高橋洋子 「人生、寄り道したほうが面白いじゃない」 公開中映画『キッド哀ラック』完成記念「高橋洋子映画祭」開催中 (1/3ページ)

 「夕刊フジ! いつも競馬でお世話になってるのよ。読んでるわよ!」

 あいさつした途端、威勢のいい声が返ってきた。その勢いのよさに圧倒される。NHK朝ドラのヒロインを演じたかと思えば、小説家として賞を取り、映画監督もやれば、俳人としても活躍する。本当に多才すぎる。

 「ほんと、いろいろと寄り道してきて…。コース通りに走っていればよかったのに、オルフェーヴルみたいに道を外れてねえ。本当にいろいろありましたよ」

 いろいろとあった末、現在公開中の映画『キッド哀ラック』で主演し、脚本も手掛け、そしてメガホンも取っている。

 東京で長年水商売をしていた妹(高橋)が金も人も失い、実家へ帰ってくる。認知症の母を介護する姉と語り合いながら、新たな道を見つけ出そうともがく姿を描く。もどかしさやいらだち、息苦しさが交錯し、わずか30分の短編とはいえ、かなりの濃度だ。

 「自分や家族の経験に置き換え、うなずけることがあればいいなと思います」と話すストーリーは、自分と94歳になる母との確執などから作り出したという。

 「母親は、いつまでも私を子供のようにしかるでしょ。で、私は私で母に腹を立てているの。母と娘、姉と妹、女同士っていろいろとあるのよ。男の人にわかってもらえるかしら」

 都立三田高校を卒業後、文学座俳優研究所に入り、女優の道に進む。

 「みんなと同じことをしたくなかったのよ。進学校だから、みんな大学に行くの。で、いい会社に入って、結婚して…、そんな人生つまんないじゃないですか」

 もともと映画が好きだった。高校時代には授業を抜け出して、近くの名画座に入り浸ることも。

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