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【鎮目博道 テレビ用語の基礎知識】「ファスト番組」 嘆かわしいの声も昔の名番組知るのに便利「時代に合わせた対応必要」 (1/2ページ)

 映画のあらすじを10分くらいにまとめた「ファスト映画」が話題になってますね。つい最近、「ファスト映画」を違法にアップした人物が数人逮捕されました。

 とあるニュース番組が「ファスト映画の制作者」のインタビュー映像を流しましたが、その制作者が「1時間もインタビューに応じたのにほとんど使われなかった」とツイッターで文句を言い、「映画を勝手に縮めているお前がインタビューを縮められたからって怒るな」と突っ込まれていたのは笑いました。

 最近は、録画したテレビ番組を2倍速とか3倍速で見てそれでOKという人も多いみたいです。私がかつて在籍していたインターネットテレビのABEMAでは「倍速ニュース」という番組もやってます。ニュースのみならずドラマやバラエティーなんかも早回しで見て、なんとなく内容を理解すればそれでいい、という人は若い世代中心に結構いるようですね。

 私は、個人的には映画やテレビはじっくり楽しみたいほうですし、私の周辺の業界人からは「ファスト映画とか倍速再生とか嘆かわしい」という声が結構聞こえてきますが、見る人の気持ちも分からないではありません。これだけいろんな情報があふれていると、そんなに重要性が高くないものはザッと流せばいいですよね。

 やれ「映像作品は間が大切」とか「余韻を楽しもう」とか言っても、ぶっちゃけそれほど時間をかける価値がないと思うから「倍速」でいいわけですよ。

 「嘆かわしい」とか言ってるより、むしろテレビ局が「公式ファスト番組」を作っちゃうというのはどうでしょう? 過去から現在までアーカイブされているドラマやバラエティーを手当たり次第に縮めて「ファスト番組」として、サブスクか何かで配信したらビジネスになりませんかね?

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