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【鎮目博道 テレビ用語の基礎知識】「容姿ネタ」 「笑われる」のは不快だが「笑わせる」のはアリ? (1/2ページ)

 「容姿ネタ」が物議を醸していますね。特に女性の容姿をめぐって問題が勃発しました。一方で「もう容姿で笑いはとらない」と宣言する若手のお笑い芸人なんかも現れて、それも注目されています。確かに「デブ・ブス・チビ・ハゲ」あたりの言葉で笑いを取るのはもう時代遅れ。常識を問われてしまいますよね。

 でも、誤解を承知でいうと僕はやっぱり「芸人さんは面白い顔をしているほうがいい」と思います。「ブス」というのとは違うんですよ。なんか「面白い顔をしている人」っているじゃないですか。ユーモラスな雰囲気をもっているというか。愛嬌(あいきょう)があるというか。体形も髪形もやっぱり「面白いほうがいい」と思うんです。太っていることが好感を呼ぶとか、頭髪が薄いことが親しみを感じさせるとか。

 そういう芸人さんが自分の容姿をネタにして「笑いをとっていく」ことは、悪いと言い切れない気がします。とある番組でとある芸人さんが「芸人の中には自分のコンプレックスだった容姿を笑いの武器にすることで、明るく自信を持って生きられるようになった人も多いんだということを知ってほしい」という趣旨のことを言ってましたが、妙に心にささりました。「多様性」が認められる社会だとしたら、自分の容姿をネタにして人に笑ってもらい、明るく生きていく自由だってきっとあっていいんじゃないかと思うんです。

 多分、これって「笑わせる」と「笑われる」の違いなんじゃないでしょうか。人が自分の容姿で人を「笑わせる」ことは多分ほとんど問題がない。でも、容姿で人が「笑われる」のはよくない。

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