記事詳細

【鎮目博道 テレビ用語の基礎知識】「ニュース特集の違和感」 1社だけの商品紹介は「宣伝」で見返りあれば「ステマ」…ニュース番組の使命は視聴者に役立つ生活情報を伝えること (1/2ページ)

 最近、ニュース番組で特集を見ていると、漠然と違和感を持つことがよくあったのですが、それが何なのかに、この間気がつきました。全く違和感を覚えない方も多そうな話で、私が「古いテレビ報道マン」なだけかもしれません。でも結構この“違和感”は大切だと思うので、書かせてもらいます。

 それは「経済系のニュース特集で、1社だけの商品やサービスを紹介するのが当たり前になっている」ことです。

 「こうした立派な取り組みをする企業がある」「こんな画期的な商品を開発した企業がある」

 --確かにその話題にはニュース価値があるのかもしれませんが、1社だけを特集して紹介したら、それはニュースではなくて「宣伝」ではありませんか?

 かつて僕がニュースのディレクターをしていた頃は、特集で1社だけの商品やサービスを紹介するのはほぼNGでした。ニュースが特集するのは「社会現象」です。いくつかの企業の商品やサービスを取り上げて「こういうトレンドがある」という内容にして初めてニュースでやるべき価値ある社会現象だと僕は教わった気がします。

 「企業の宣伝にしてはダメで、視聴者の役に立つ生活情報を伝えるのがニュース番組の使命だ」と先輩に言われたと思います。

関連ニュース