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【鎮目博道 テレビ用語の基礎知識】「持ち込み遅れ」 興奮しやすい人は生放送に不向き 放送事故が起きても人が死ぬことはない (1/2ページ)

 今でもよく「持ち込み遅れ」の夢を見ます。

 ずいぶん前にディレクターからプロデューサーになりましたが、いまだに夢に見るほど「持ち込み遅れ」は恐ろしい。あ、「持ち込み遅れ」とは、番組の放送時間にVTRが間に合わないことです。

 生放送ではディレクターは常に「持ち込み遅れ」の恐怖と闘っています。通常、映像の編集は「1分のVTRを編集するのに1時間かかる」と言われるのですが、朝のワイドショーでは編集を開始するのが午前3時くらいになり、朝8時の放送まで5時間しかないのに15分くらいのVTRを編集しなければなりません。

 幸い私は30年近いテレビマン人生で一度も「持ち込み遅れ」をしたことはありませんが、15分のVTRを3分割し、ロール1が放送されている時にまだロール3のナレーションを撮っているのが当たり前の世界ですから、考えてみればかなりの「尻焼け猿」ですよね。しかも前日の朝から働いていますから、「寝たら死ぬ」と思って必死で頑張っていました。

 北朝鮮ネタでイメージ映像がどうにも足りなくて、ビデオカメラで編集室の中や自分を撮影しながら、その映像を使ってなんとかVTRを完成させたこともあります。

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