記事詳細

【鎮目博道 テレビ用語の基礎知識】「視聴者からの電話」 バランス感覚と勇気を持った対応が必要 (1/2ページ)

 テレビ局には視聴者からたくさんの電話がかかってきます。私もテレビマンの中では多くの苦情電話を受けたほうだと思います。入社してすぐに総務局総務部に配属になり2年ほどいたのですが、ほぼ毎日「久米宏さんがニュースステーションで山羊の話をすると私に電波が刺さるので、止めさせてほしい」という同じ女性からの電話に対応し続けました。

 上司は「放っておけばいい」と言っていましたが、単純に好奇心もそそられたのもあり、毎日話を聞くうちに女性の境遇になんとなく同情しました。そのうち指名で電話がかかってくるようになって、いろいろ打ち明けていただけるようになりました。最終的には住所もお名前も電話番号も教えていただいて、ご親族の方ともお話をし、治療を受けていただく約束もしてもらえました。その時はなんとなく嬉しかったです。

 局には「視聴者センター」といったような名前の、視聴者からの電話に対応する部署があり、番組で取材したお店の連絡先などの情報をあらかじめ伝えておくと問い合わせに対応してくれます。しかし対応しきれない電話や、センターの勤務時間外は番組に電話が回されてきます。「報道ステーション」にいた頃は、夜なのでホロ酔いの方からよくお怒りの電話がかかってきました。

関連ニュース