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【家電の世界】季節ごとに水温変えて、いつでも「外硬内軟」の米に 日立のIHジャー炊飯器「ふっくら御膳RZ-W100EM」

 日立グローバルライフソリューションズのIHジャー炊飯器「ふっくら御膳RZ-W100EM」は、独自の「極上ひと粒炊き」に、新たな炊飯制御機能を採用し、これまで以上においしいごはんを炊くことを追求したという。市場想定価格は8万8000円前後(税込み)。

 ふっくら御膳の特徴は、多くの食通が認める京都・八代目儀兵衛の「外硬内軟(がいこうないなん)」の炊き方を実現している点だ。

 ふっくらとした粒感と、甘味、すっきりしたのどごしが外硬内軟。八代目儀兵衛の橋本晃治料理長は「まず大切なのは、お米に水を吸収させる浸しである」とし、「米の芯の芯まで適切な水分を吸収させることで、中心までしっかり熱が伝わりやすくなる。だが、難しいのは水の温度によって、吸水するスピードが変わってくること。これは長年の職人の経験に頼るところだ」とする。

 八代目儀兵衛では、その日の気温や水温に合わせて火入れのタイミングを細かく調整。水温が低い冬は、夏と比べて火力を強めて水温を上げながら炊き始めるという。こうした職人の技が、四季がある日本においても1年中、安定した外硬内軟を実現するという。

 日立が開発した「極上ひと粒炊き」では、最高1・3気圧の圧力と、最高107度の高温スチームでごはんひと粒ひと粒を丁寧に炊き上げる。新たに搭載した炊飯制御機能では、季節による水温の変化をセンサーで感知し、火加減や浸し時間を自動で調整するという、新技術でひと手間を加え、1年を通して外硬内軟のおいしいごはんに炊き上げられるようにした。

 水温が低い時には、底面と側面に配置されたIHヒーターが加熱。40度まで上げて、米に水分を吸水。水温が高い時は吸水しすぎないように浸し時間を短く調整し、圧力加熱を早めにスタートする。暑い夏でも寒い冬でも、いつも外硬内軟に炊きあがる。

 一方で、日本の伝統工芸を意識し、漆工芸品に学んだ漆黒の刷毛目(はけめ)調の仕上げを採用し、高い質感を実現した。本体の装飾を極力減らし、周囲を張りのある曲面でカットすることで、コンパクトに見えるようにした。模様を再現する凹凸やツヤ消しの表現を、量産する炊飯器に反映することが難しく、何度も試作を繰り返した結果、たどり着いたデザインだという。

 炊飯中の蒸気がほとんど出ない「蒸気カット」で、スライド式の棚の中で利用しても蒸気がこもらず炊飯器の置き場所には困らない。「炊飯器を収納棚に入れているユーザーが多く、蒸気カットは好評」と同社。

 蒸気キャップ機能を本体に内蔵したことで、洗浄部品は内釜とふた加熱板、オートスチーマープレートの3点のみで、手入れも簡単だ。フレーム部やふた操作部などは抗菌処理とし、シリコン入りコーティングを採用しているため、サッと拭くことができて汚れが落としやすい。

 進化した炊飯器で、1年中、外硬内軟のごはんを楽しむことができる。

 ■大河原克行(おおかわら・かつゆき) 30年以上に渡って、IT・家電、エレクトロニクス業界を取材。ウェブ媒体やビジネス誌などで数多くの連載を持つほか、電機業界に関する著書も多数ある。

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