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【こんな時代のヒット力】コロナ禍で明暗分かれた飲食業界 市場を牽引する1人用ロースター、注文はタッチパネルの「焼肉ライク」 (1/2ページ)

 コロナ禍で、飲食業界では明暗がくっきり分かれている。好調の筆頭は、焼肉だ。コロナ以前から、取り組んでいたまめな換気やタッチパネル注文の安心感。こうした状況でもハレの日には、スタミナが付く特別なものを食べたい意識を、巧みにとらえた。

 市場を牽引(けんいん)するのは、2018年に東京・新橋に1号店を開業した「焼肉ライク」(渋谷区)。焼肉ファストフードというカテゴリーを開き、いわゆる「1人焼肉」に特化した業態だ。代表の有村壮央(もりひさ)さんは「個食化の流れから、市場としては顕在化していないだけで恐らくあると考えた」という。

 ヒントにしたのはすし業界。回転ずしが登場する前、7000億円規模の市場だった。そこに回転ずし3000億円が加わることで、1兆円の巨大市場に成長した。現在は51%は回転ずしだという。焼肉市場は5500億円規模だったが、ここに焼肉ファストフードの3000億円~4000億円を加えることが出来れば、1兆円市場が形成されると考えた。

 1人焼肉という文化は、関西圏を中心にある程度広がっていた。しかし、「ひとりでお酒を飲みながら焼肉をつまむ」という飲みの文化で、客単価は約3000円。焼肉ライクでは食事としての利用をメインにし、最も安い「バラカルビセット」100グラムを580円(税込み)と、牛丼チェーンの定食メニュー並みの価格に設定した。

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