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【ABS流 令和NEWバブルのすすめ】「サプライズの仕掛け人」の創造力生かす時代に 顧客の潜在ニーズを喚起できれば、再び活気あふれる時代に (2/3ページ)

 CMを覚えている人もいるかもしれません。パリの市場を自転車で走り抜ける岸さん。その自宅を訪れるお客さまは、当時『ミカドの肖像』で脚光を浴びていた作家の猪瀬直樹氏でした。

 CMに合わせて、ユニークな市場導入作戦も実施しました。豪華なレトルト具をセットした究極の「新中華三昧特別仕様」を当時としては破格の1000円という価格でデパートで限定販売。行列ができ、これは即完売しました。そして、その直後に麺とスープだけの量産品を量販店やスーパーで販売したのです。

 たしかに品質が高い商品とはいえ、即席麺であそこまで仰々しいキャッチコピー作りや海外ロケを行い、1000円の限定品を用意するなど、今では考えられません。「面白いことを仕掛け、世の中をあっと言わせよう」という気持ちがみなぎっていた時代だったのです。

 もちろん仕事は大変でしたが、商品が話題になると自分たちが流行の仕掛け人になったような自己肯定感が得られました。当時は金曜日が終わると早く月曜日が来ないかなと思えたほど、仕事に夢中でした。

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