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【新・兜町INSIDE】「東京メトロ」上場へ…意外な大化けの可能性も

 東京都を中心に地下鉄網を展開する東京地下鉄(東京メトロ)について、株式上場が適切だとする答申案を国土交通省の有識者委員会がまとめた。良くも悪くも安定性が強い地下鉄会社だが、株式市場関係者は「メトロ株は大化けする可能性があります」(大手証券幹部)と話す。

 東京メトロは旧帝都高速度営団が2004年に衣替えして発足したときから、将来の株式上場を目指すことになっていた。20年度はコロナ禍で営業赤字に転落したが、コロナ前の19年3月期は売上高4349億円に対し1000億円近い営業利益を上げた高収益企業だ。「台風、降雪といった自然災害による運行障害や郊外団地の限界集落化などのリスクも他の私鉄大手より小さく、高配当銘柄の長期保有を理想とする機関投資家にとって無視できない銘柄でしょう」(同)。

 一方、有識者委の答申案は上場後も政府と東京都で過半数の株を持つ方針を示した。「需給は最大の買い材料。品薄の高配当株となれば、値上がり方向とみていいでしょう」と先の大手証券幹部は指摘した。

 【2021年7月12日発行紙面から】

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