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【新・兜町INSIDE】ETF売り8000億円…分配金支払いで下値波乱か

 7月上旬は上場投資信託(ETF)の分配金支払いが集中する。8、9日の2日間で合計8000億円規模の売りが出るとみられ、下値波乱の可能性がありそうだ。

 7月は日経平均や東証株価指数(TOPIX)などに連動するETFの分配金支払いがある。ETFに組み込まれた個別銘柄の配当金をひとまとめにして、年に1度の分配金として投資家に還元するものだ。「配当金は株価指数先物で短期運用されており、分配金支払いの直前に先物を売って分配金を確保するのが一般的な流れになります」(大手証券の幹部)。

 直近のETF残高は55兆円を超える。個人が保有するETFの分配金は再投資される可能性が高い。一方、日銀はETF分配金を再投資に回さない公算が大きく、資金は市場から流出する形になる。ETFの約9割は日銀が保有しているとみられ、日銀のETF購入が相場を短期的に揺さぶる形だ。

 「売り物は大引け数十秒前に集中するので、低価格で指し値買いを入れておけば、思わぬ安値拾いができるかもしれません」(同)。日銀が買い場を提供か。

 【2021年6月30日発行紙面から】

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