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「座席の手触り」を雑貨に! 列車・バス用「モケット」の老舗が開発 (1/2ページ)

 手触りの良さに思わずなでてしまう、列車やバスの座席。「モケット」と呼ばれる、独特の生地だ。これで作った雑貨が好評という。手掛けるのは、創業100年目を迎えた大阪市の繊維会社「日本シール」。新商品の開発に向けて、鉄道会社やバス会社との連携を広げたい考えだ。

 日本シールは大正時代後期の1922年、パイル織物のメーカーとして設立された。31年に毛織物のモケットを当時の鉄道省へ納入し始めたのを機に、鉄道車両の座席用生地が主力商品に育った。

 「何か、コラボレーションしませんか」。ユニークな商品や企画を打ち出して経営難を乗り越えている銚子電気鉄道(千葉県銚子市)から、昨年夏に打診があった。「クッションのようなものは、いかがでしょうか」。提案した日本シール営業部の竹野林太郎さん(51)は、余りのモケットで作ったクッションを社内で愛用しており、商品にできると直感した。

 銚子電鉄が自社サイトで、車両の座席用クッション材を入れたモケット座布団を受注生産で売り出すと、予想以上の注文が寄せられた。手応えをつかんだ日本シールは、関西の鉄道やバスのブランド使用許可を得て、モケット雑貨類を自前の商品として販売し始めた。

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